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部落解放研究215号

部落解放研究215号
テーマ:特集:識字運動をめぐる「人権」対「新自由主義

販売価格 (税込):
2,200
重さ係数:
400

関連カテゴリ:
出版物・DVD > 紀要「部落解放研究」
数量:
特集:識字運動をめぐる「人権」対「新自由主義」

 本号は、第三研究部門「人権教育・啓発の調査研究」の識字・成人基礎教育研究会が特集を担当した。今回の特集は、205号(2016年)の「識字・基礎教育保障の動向と課題」に続くものである。
 特集タイトル「識字運動をめぐる『人権』対『新自由主義』」に表されているとおり、この間に新自由主義的価値観は世界を席巻してきているが、識字・基礎教育保障にかかわる施策や、現場の取り組みについても例外ではない。そうしたなかで、識字・基礎教育保障の土台としての「人権」にもとづく理念や実践がますます求められている。本特集のそれぞれの論稿は、その期待に応えるものである。
 その他に、朝鮮衡平運動史研究会関連の論文1本と書評1本、鈴木祥蔵氏の教育・保育論の今日的意義を見出す論考1本を掲載した。
 次号216号(2022年・3月号)では、水平社創立100年をむかえるにあたって、当研究所の「差別禁止法研究会」で議論を積み重ねてきた、包括的差別禁止法をテーマにして特集を組む予定である。

目次

論文
特集にあたって 森実・・・2

国際的識字施策の潮流
一ユネスコ30年間の動向を中心に一 上杉孝實・・・ 9

【資料】識字の複数性とその政策及び計画にとっての意昧
一見解文書ー コネスコ教育部門(翻訳:上杉孝實)・・・22

差別事象対応から識字・人権教育保障政策へ
一新自由主義・大阪における課題を中心に一 森実・・・46

新型コロナパンデミックと識字・日本語教室の課題 菅原智恵美・・・80

同化主義を乗り越える地域日本語活動 榎井縁・・・107

教育機会確保法成立後の展開と課題について 小原武次郎・・・130

日本語リテラシー(読み書き)調査の開発に向けた学際的研究
一基礎教育を保障する社会の構築を目指して一 野山広・・・152

韓国の識字教育施策の動向
ー学歴認定制度とコロナ禍の対応を中心に一 金侖貞・・・167

米国における成人識字および成人教育プログラム
—概要と批評― エリック・ジェイコブソン(翻訳:園崎寿子)・・・ 192

書評
『識字・日本語学習ブックレットⅢ
(大阪市内識字・日本語教室連絡会編) 新矢麻紀子・・・213

『識字・日本語学習資料2021 羽ばたくために 増補版』
(大阪教育大学地域連携·教育推進センター刊)棚田洋平・・・218

『子どものころに学べなかったからこそー韓国と日本の識字・基礎教育ー』
(基礎教育保障学会(日本)、全国文解・基礎教育協議会(韓国)編)
                         岩槻知也・・・223
論文
朝鮮の被差別民「白丁」の近代 趙景達・・・227

鈴木祥蔵の幼児教育・保育論における人間学的前提 吉田直哉・・・259 

書評
『戸籍からみた朝鮮の周縁ー17-19世紀の社会変動と僧・白丁 』
(山内民博著)               矢野治世美・・・276

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